口の中に明らかに口内炎とはちがう白いものが出来て痛みを伴うことがあります。
普通の口内炎なら薬を付けて数日間で治りますが、これは一向に治る気配がありません。
ここでは口の中が白くなる原因についてご説明していきます。
口の中が白い原因は?
口の中が白い原因はこの病気の可能性があります。
1.白板症(はくばんしょう)
詳しく見ていきましょう。
白板症
概要
白板症とは、口の粘膜や舌、歯肉に生じる白い角化性の病変のことです。
こすっても除去できないのが大きな特徴です。
発症頻度は比較的高くて、前癌病変の最も代表的な病気です。がん化率は4.4~17.5%といわれています。
白板症で口の中が白い原因
白板症の原因は現代の医学では詳しく解明されていません。
50~70歳に多く、男性2:女性1の割合で、その中でも特に原因となるのは、喫煙や飲酒、歯磨きのときの過度なブラッシング、歯科金属など、局所の継続的な刺激だと考えらえています。
白板症は病変部の一部を取って、顕微鏡で組織検査を行ってから治療を開始します。口内の広範囲に病変が表れた場合は、いくつもの部位から組織を取って検査する必要があります。
他の症状
・虫歯の放置
・貧血
・ビタミンA、ビタミンBの不足
・低タンパク血症
・体質
何科?治療法は
まず歯科を受診して、
白板症の場合は口腔外科の紹介状をもらい詳しく検査します。
治療はまず、継続的に刺激しているものを除去します。
そして、禁煙、禁酒をして、歯科金属を取り除きます。また薬物療法でビタミンA剤を投与します。
もしも薬剤で改善が認められなければ、外科治療に移ります。手術が最も多い方法です。
すでにがんになっている場合は、がん治療を行う必要があります。また悪性化するまでに長期間掛かる場合もあるので、根気強く経過観察をしながら治療をしていきます。
自分での対処
・喫煙や飲酒はできるだけ控え(これを機会に禁煙、禁酒!)、歯磨きをする時は過度なブラッシングをしないように注意します。
ブラッシングの方法は、歯科で歯科衛生士から適切な方法を教えてもらいましょう。
・また歯科金属を取り付けて口の中に何か異変が生じたら、再度歯科を受診し医師に相談しましょう。
・虫歯を放置していたり、治療の途中で止めてしまった場合は、そこが当たって炎症を起こしていることがあるので、歯科でしっかり治療をしましょう。
・「ビタミンA」や「ビタミンB」の不足も考えられるので、食生活のバランスを整えたり、マルチビタミンのサプリメントを摂ることも大切です。
白板症の注意点
白板症は慢性的、継続的に局所に刺激が与えられることで発症すると考えられているため、日頃から注意をしましょう。
症状が進行すると粘膜が欠損するただれが生じることや、食べ物や飲み物が染みる痛みを伴うことがあります。
特に舌に白板症が生じたものは悪性になる確率が高く、すでにがんになっている恐れがあります。このような症状が出たときは、すぐに口腔外科を受診しましょう。
ネット上で口の中が白い人(白板症)の声
インターネット上でこのような声を見つけました。
舌に白いものが出来て耳鼻咽喉科を受診した際に、白板症の診断を受けました。
最初の視診で白板症で大きさは2cm×7mmと言われ様子を見ましょうという事になりました。 そしてしこりになっているか診るからと触診されると「粘膜が変なのか?」みたいな事を呟かれて脱脂綿?のような物で何度か擦られ、多少剥離が見られるからもしかしたらそのうち消えるかもしれないと言われました。
1年以上あるので(大きさは変わっていません)剥離する可能性は低そうに思うのですが、医師を信じて様子見でも大丈夫でしょうか?
定期検診の話は無く、白板症は悪いものに変化する事があるから隆起してきた、大きさや形が変わった、出血した等の症状が出た時はもう一度来て下さいと言われましたがそれでは遅いのではと疑問に思いました。
私ならセカンドオピニオンで新しい口腔外科で再度診察をしてもらいます。白板症は放置しているとガン化する恐れがある病気です。早く適切な処置をしてもらえれば幸いだと思います。
最後に
口の中が白くなる病気に白板症(はくばんしょう)があることがよく分かりましたね。
口の中に白いできものが出来た場合は、歯科に行き状態を見てもらい、白板病なら口腔外科の紹介状がもらえます。
虫歯を放置していたり、治療した歯に被せた金属が当たって炎症を起こしていることもあるので、まずはすぐに歯科を受診して口の中を診察してもらいましょう。
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