子供の通っている保育園・幼稚園、学校でおたふく風邪が流行したら、子供がまだおたふく風邪の予防接種をしていない場合、感染していたらどうしようと、とても不安に思いますね。
ここではおたふく風邪の検査方法と費用などについてご説明していきます。
おたふく風邪はどんな検査をする? 検査時間は?
内科でウイルス抗体価検査が行われます。
ウイルスに感染したときに体の中にできるIgM抗体やIgG抗体を調べる検査をします。
ちなみに血液検査で採血して検査をします。
血液検査で採血なので1~2分です。
検査結果がでるまでには1~2週間ほどの期間がかかります。
どんな検査結果がでたらおたふく風邪ですか?
①IgM抗体検査
IgM抗体の数値が単一血清で32倍以上プラスだとおたふく風邪(ムンプス)に感染しているという事が判定されます。
②IgG抗体検査
IgG抗体の数値が1.2以上だとおたふく風邪に感染しているという事が判定されます。
検査を受けるタイミングは?
IgM抗体やIgG抗体を調べる検査は感染を疑ってから7から10日後くらいが良いと思います。
理由は、以下になります。
感染を疑ってからすぐに受けると分かる検査
・IgM抗体はムンプスウイルスに感染した場合は、
1から2日目で上昇して、4から5日目でピークになりそれ以降はしだいに低下します。
感染を疑ってから7日後以降に受けると分かる検査
・IgG抗体はムンプスウイルスに感染後1週間位から上昇しはじめ、その後長期に持続します。
ムンプスウイルスに感染した場合は、初期にはIgG抗体は上昇してなくて、2週間後に上昇します。
検査を受けても、IgG抗体の検査結果が分かるころには、すでにおたふく風邪を発症している可能性が高いことから、通常は血液検査をしないことが多いです。
おたふく風邪の検査費用は?
おたふく風邪の抗体検査が目的の場合、
健康保険適用外になるので、病院によって金額は違いますが、おおよそ費用は5000円から10000円くらいかかります。
ちなみにおたふく風邪の予防接種も金額は5000円位からと同額なので、抗体検査の結果が陰性であっても、おたふく風邪の予防接種は受けておいた方が後々の為に良いと思います。
健康保険は適用になるの?
健康保険適用については、おたふく風邪の症状がある場合は適用(3割負担)となりますが、おたふく風邪の抗体を持っているかどうかを調べるといった目的の場合は、保険適用外です(10割負担)。
どんな治療をするのですか?
おたふく風邪対策はおたふく風邪のワクチン予防接種で予防するか、または、発症し症状が出てきた場合には、対症療法での治療を行います。おたふく風邪の特効薬や抗ウイルス剤はありません。
おたふく風邪の抗体検査について病院にきいてみました
私は大人ですが、子供の頃おたふく風邪にかかった記憶が無いので、検査していただけますか?ときいたところ、
検査はできるけれど費用と時間がかかるし、抗ウイルス剤も無いから、心配なら、おたふく風邪の予防接種を受けた方が確実です!と言われました。
最後に
おたふく風邪の抗体検査は血液検査で採血をして行うことがよく分かりましたね。
また時間とお金がかかることもかなり負担ですね。
おたふく風邪には、特効薬や抗ウイルス剤は無いので、まずは予防接種を受けることと、運悪くかかってしまったら、十分な睡眠と栄養を摂り、体の免疫力でウイルスを退治するようにすることが大切です。