インフルエンザの感染経路には飛沫感染と接触感染の他、飛行機内などの密室内で起きる空気感染があります。
その割合については、研究している学者や医者によって、色々な見解がありますが、飛沫と接触感染が大半を占めると言えます。
今回は、インフルエンザの感染経路の割合ってどれくらい?について紹介します。
インフルエンザの感染経路は?子供の場合・大人の場合
インフルエンザの流行は、子供がキーワードとなります。
大体は、子供が保育園や学校でインフルエンザウイルスをもらって家庭内に持ち込み、大人が感染してしまうという事が多いです。
飛沫感染とは?
インフルエンザ他の病原菌を含む飛沫がくしゃみや咳と一緒に短い距離を飛びます。
飛ぶ距離は、風向きなどにも影響を受けますが、室内で無風であれば1m程度です。
ですから、もし大人が飛沫感染でうつるとしましたら、かなりの近い距離でくしゃみや咳を受け止めるという事になります。
余程の親密な関係じゃないと、普通はくしゃみや咳の時の鼻汁や唾液が飛んでは来ません。
ですが、保育園や学校などは、机の距離が非常に近いので、飛沫感染はごく普通にあり得るのです。
インフルエンザが流行し始める原因は学校にあるという事で非常に意識された時期がありましたが、教室の広さや生徒数の関係上、これ以上机と机を離す事が出来ない現状がありますから、この環境下の中でそうするのかを考える必要があります。
接触感染とは?
①直接接触感染
皮膚と皮膚が擦り合わさる等、直接接触して感染してしまうことを言います。
インフルエンザで例えますと、インフルエンザに感染した子供にご飯を食べさせる際に大人が「同じ箸」を使ってしまったり、感染した子供を抱きしめ、「チュー」をする等、直接ウイルスを口に運んでいるという感染です。
②間接接触感染
感染源が何かを介して間接的に感染してしまう事です。
例えば、ドアノブやスイッチ・受話器についているウイルスを触り、感染している事を指します。
個人的な見解ですが、
私は学校で大流行する一番の原因はこの間接的接触感染だと思っています。
理由としては、
発症直後はインフルエンザだと思っていませんから、マスクもせず、くしゃみや咳は手でおおい、その手を洗わず、机やドアノブをベタベタと触っています。
その感染源であるインフルエンザウイルスが付着した机やドアノブを学生は頻繁に触っては、自分の鼻や口の周りにそのウイルスを運んでいます。
これが原因で、爆発的に感染拡大し、家庭に持ち込み、さらに地域の保育園や小中高生にまで広がっていると私は思っています。
空気感染とは?
かなり小さな菌が、空気の流れにより拡大し、感染します。
空気感染で代表的な疾患は結核・麻疹・水痘などです。
インフルエンザも飛行機の機内での感染しか疑えなかった事例があり、それは空気感染だったという結論に至りましたが、例えば遠く離れた席で、接触感染もない場合には、常識的に考えるとインフルエンザはうつりません。
飛行機内は気密性が高く、乾燥していてウイルスの水分が失われ、軽くなった事で空気中に舞いやすくなったのだと思われます。
インフルエンザ予防策は?
子供も大人も予防策は同じです。
・咳エチケット
咳やくしゃみは、回りで聞いているだけで不快なものです。
ましてや、隣や後ろの席でくしゃみを連発されたり、咳をずーっとされていると、席を立ちたくなります。
咳エチケットとは、ハンカチやティッシュで口を覆う、またはハンカチ等がない場合には手ではなく肘で鼻や口の周りを覆い、人に向かって咳をするのではなく顔を背けて行う配慮するという事です。
・手洗い
石鹸を使って丁寧に洗う事で、殆どの病原菌は洗い流されます。
こまめに洗う習慣を付けると、それだけで様々は感染症から身を守る事につながります。
・マスクの着用
マスクの着用は「人から病原菌をもらわない」そして「人にうつさない」という双方にとって良い事になります。
マスク着用で口腔内が保湿されますので、粘膜の保護にもなります。
人込みに行く際には、必ず着用する習慣をつけましょう。