私が勤めていた会社でノロウイルスが流行して、大変な時期がありました。
でも患者の一番身近にいた私は、なぜかピンピンしていました。
ここでは、ノロウイルスで軽い症状のヒトがいるのはなぜか?と大人と子供の症状のちがいなどについて、ご説明していきます。
ノロウイルスで軽い症状の人がいるのはなぜ?
ノロウイルスに感染したときに、症状が重くなるか軽くなるか?
その違いは、そのヒトがその時持っている免疫力が、弱いか、強いかにかかってきます。
日頃から十分に睡眠を摂り、ラクトフェリンヨーグルトなどで腸内環境をよくして、うがい・手洗いをしっかりしているヒトは、ノロウイルスに感染した場合でも、軽い症状で済む場合があります。
逆に、普段健康体でも、仕事や家事や看護で疲れ果てており、睡眠不足で、うがい・手洗いを十分に行っておらず、体内の免疫力が弱っていると、ノロウイルスに感染した場合には、重い症状がでる場合があります。
ノロウイルスで大人・子供では症状は違うの?
大人の場合
大人の場合、子供に比べて体力があるため回復が早い反面、一日中下痢でトイレから出られなくなるほど、重い症状に苦しむケースが多いため注意が必要です。
子供に比べて嘔吐ではなく下痢でウイルスを体の外に出そうとする傾向が強く、発症すると下痢症状が重症化し、短期的に苦しむヒトが多いのですが、免疫力が高く体力もあるため症状は1から3日で治まることが多いようです。
子供の場合
子供の場合、年齢により症状の重さが変わります。
要注意は乳幼児です!
乳幼児の場合
下痢よりも嘔吐の症状が強く出ることが多いです。
吐しゃ物が気道に入って詰まってしまう誤嚥性肺炎によって亡くなってしまうケースや、身体が小さい分あっという間に脱水症状を起こし重症化するケースがあります。
でも子供は年齢が高くなるにつれて吐しゃ物を気道に詰まらせる危険性は減ってきますし、体の外にウイルスを出すために要する時間が大人よりも短いため、大人に比べて発症期間は1週間程度と長いわりに、症状は軽いと言われています。
ノロウイルスは軽ければ早く治りますか?
意外かと思いますが、ノロイウルスの下痢の症状が激しい方が二次感染期間が早く回復する傾向にあります。
その理由は下痢にあり、下痢でノロウイルスを排出する事が分かっているからです。
たとえお腹の調子が悪くても、下痢止めを飲むと、いつまでたってもノロウイルスの菌が体の外に出ない為、下痢は外に出してしまいましょう。
症状が軽いヒトは、ノロウイルスの改善が遅くなる傾向にありますので、便を出しやすくするために、水分補給を頻繁にする事が大切です。
ノロウイルスは軽ければうつらないですか?
ノロウイルスの軽い症状は、ちょっとお腹に違和感がある、ちょっと身体がだるい、微熱が出るといった、風邪と間違ってしまうほどのものです。
ノロウイルスにかかったという自覚がない人もいると思います。
では、症状が軽かったら周りにはうつらないのでしょうか?
残念ならが、ノロウイルスは症状の重い、軽いに関わらず、ヒトに感染してしまいます。
ノロウイルスの感染力はとっても強力で、わずか10個~100個が体に入っただけで感染してしまいます。ノロウイルスは患者の吐しゃ物や便には、1グラムあたり100万個~10億個の菌が含まれています。
たとえ嘔吐・下痢の症状は出なかったとしても、トイレで便をした場合、二次感染の恐れは十分にあります。
そのため、軽ければヒトにうつらないということはありません。
最後に
ノロウイルス症状が重いか軽いかは、ヒトのその時の免疫力が弱いか、強いかによることがよく分かりましたね。
症状が軽いと風邪だと思ってしまい、知らぬうちに、ノロウイルスの二次感染を引き起こしてしまうこともあり、恐ろしいことですね。
ノロウイルスに感染しないためには、十分なうがい・手洗いと、睡眠と栄養で体の免疫力をUPさせることが必要です。
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