ノロウイルスといえば冬に発生する、生牡蠣を食べたヒトの食中毒のイメージがありますが、原因は食べ物以外にもあるようです。
ここでは、ノロウイルスにかかってしまう原因について、調べてみました。
すると、意外なことが分かりました。ここでは、それをご説明していきます。
ノロウイルスの原因は?食べ物など
ノロウイルスの食中毒の原因として有名なのは、生牡蠣などの二枚貝です。しかし、これらを食べていなくても、多くの人がノロウイルスによる食中毒にかかっています。
感染の原因はヒトです!
ノロウイルスは口から人体に入り、小腸で増殖し、便や嘔吐物から大量に排出されます。このウイルスが手などに付いて、食べ物を介して口に入り感染すると食中毒になります。
ノロウイルスが手に付いている人が料理をすれば、食べ物にウイルスがついて、感染源になります。また、調理器具の洗浄と消毒が不充分でウイルスが付いている場合も感染源になります。
またウイルスに汚染された井戸水や簡易水道水も、感染源になります。
ノロウイルスの原因になった過去の事例
(国立医薬品食品衛生研究所によると)
二枚貝関連食中毒事例
2002/03~2010/11シーズンの平均では約11%がカキが原因となっています。
カキ以外の貝類では,シジミ,アサリ,ハマグリなどが関連した事例が23件報告され,特に,アサリの醤漬け・酒漬が原因食品となった事例が多くを占めています。
食品取り扱い者からの食品の二次汚染による食中毒事例
現在のノロウイルス食中毒は,食品取扱者からの食品の二次汚染を原因とする事例が多くを占めています。
原因食品が特定された事例では,刺身、寿司、サラダ,餅,菓子(おはぎ,ケーキなど),パン,サンドイッチ等による事例が報告されています。
その他のノロウイルス食中毒
その他のノロウイルス食中毒として,欧米では「~ベリー」(ストロベリー,ラズベリー,ブルーベリーなど)による食中毒が注目されています。
わが国では,井戸水,地下水などの水を介した食中毒事例が4件報告されています。
ノロウイルスの汚染を受けた水の直接的,間接的な摂取による感染や,輸入生鮮野菜や果物についても注意を払う必要があります。
ノロウイルスは日本でどれくらい発生している?
厚生労働省によると、平成26年の食中毒発生状況によると、ノロウイルスによる食中毒は、事件数では、総事件数976件のうち293件(30.0%)、患者数では総患者数19,355名のうち10,506名(54.3%)となっています。
病因物質別にみると、事件数はカンピロバクター・ジェジュニ/コリに次ぐ第2位、患者数は第1位となっています。
ノロウイルスに注意したい時期は?
厚生労働省によると、我が国における月別の発生状況をみると、一年を通して発生はみられますが11月くらいから発生件数は増加しはじめ、12~翌年1月が発生のピークになる傾向があります。
最後に
ノロウイルスの感染の原因は、生牡蠣以外にも、ヒトにあることがよく分かりましたね。
ノロウイルスの感染を防ぐためには、二枚貝の食品の十分な加熱と、食品取り扱い者が石鹸でよく手を洗うこと、生野菜や果物は清潔な水道水でよく洗ってから食べるように注意しましょう。
国立医薬品食品衛生研究所
http://www.nihs.go.jp/fhm/fhm4/fhm4-nov013.html
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
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