子供は、具合の悪い事をうまく訴える事は出来ません。
「機嫌の悪さ」「泣く」「元気がない」事でしか表現出来ません。
免疫力も低いですし、筋肉量も少ない事から容易に脱水を引き起こし、重症化しますので、気を抜く事が出来ません。
大人でも辛い急性胃腸炎の原因について紹介します。
急性胃腸炎の原因は?
急性胃腸炎には「ウイルス性」「細菌性」「寄生虫による感染」「アレルギー」「化学物質」「ストレス」等、様々な原因があります。
大人と大きく違う所は、あちこちをベタベタと触り、乳幼児はそれを口に入れるという事をします。
外にある汚染した物と家の中にある綺麗な物の違いは分かりません。
清潔・不潔の概念(考え方)がありませんから、ウイルスや細菌に汚染された物をいかに口に運ばないようにする対策が必要になります。
子供の感染性胃腸炎は、経口からの感染が殆どです。
普段から掃除や消毒(見た目がきれい)をするだけで、感染のリスクを低くする事が可能となります。
要注意な急性胃腸炎とその対処法
≪ウイルス性≫
・ノロウイルス
・ロタウイルス
・アデノウイルス
・アストロウイルス
以上が代表的なウイルス性胃腸炎です。
ロタウイルスについては、ワクチンがありますが、それ以外のウイルスには特効薬もワクチンもありません。もし感染してしまった場合には、感染拡大をしないようにしなければなりません。
働いている親は、保育園や学校を休ませると自分の職場にも影響しますので、安易な気持ちで病気を内緒にして、通わせてしまう事がないようにして下さい。
自分の子供は軽症で済んでも、うつってしまった子は重症化するかもしれません。それが発覚した時の対人関係は最悪になるでしょう。
あらかじめ、感染性胃腸炎である事を伝えれば、保育園や学校はそれなりの対策を講じる事が出来ますし、それを知った他の父母も意識する事になりますので、関係する機関には連絡をしておくのが常識です。
≪細菌性≫
・サルモネラ
・腸炎ビブリオ
・カンピロバクター
・病原性大腸炎
・エルシニア腸炎
・ブドウ球菌
・ボツリヌス
以上が、代表的な細菌性胃腸炎です。(食中毒)
食品を通して起きる胃腸炎のため、「食品を十分に加熱する」「まな板を消毒する」「手洗いをする」だけで、感染のリスクを低くします。
病原性大腸炎とボツリヌスによる胃腸炎は、急激に重症化し生命の危機さえ伴う恐ろしい細菌ですので、「美味しいから」と言って生肉を食べたり、野菜をキチンと洗浄しないで摂取するは、やめましょう。
特に焼肉の時は注意!!
焼肉をする時の箸・トング類は「焼肉用」「自分が食べるのに使う箸」と分けて下さい。
意外と気付かず、ついつい同じ箸を使ってしまう事があります。焼いた肉の細菌は焼く事で死滅しますが、箸に付いた細菌を口に運んで、食中毒を起こす事があります。
特に子供の急性胃腸炎注意!
子供は大人と比べると筋肉量が少ないです。水分を貯めておく所が筋肉なので、筋肉量の少ない乳幼児や高齢者は脱水になりやすいのです。
口の渇きなどを訴える事も出来ませんから特に大人が水分管理をしないと容易に脱水を引き起こします。
また、胃腸炎だと思っていたら、違う病気が隠れていたという事もあります。受診しても症状の増悪があった場合には、以下の病気も疑って、もう一度受診する事をお勧めします。
≪腹痛や嘔吐・下痢・発熱を伴う他の病気≫
・腸重積
・急性虫垂炎(盲腸)
・腎盂腎炎
・睾丸捻転
・髄膜炎 等
子供は上手く説明する事が出来ませんので、「ぐったりしている」「顔面が真っ青」「反応が鈍い」は要注意です。「痙攣を起こしている」時には救急車を呼ぶレベルです。
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