昨年、かなり日差しが強い日にサウナスーツを着てウォーキングを数キロほどしました。
帰り道フラフラで、家に帰ってからも顔が真っ赤になり体が熱いのに汗が出ず、動悸が激しく…今考えると軽度の熱中症だったと思います。
でも具体的に熱中症って「どうなったら危険な状態なのか?」「場合によっては入院するのか?」など以外に知られてないですよね!
今回は熱中症の入院・症状などに関してご説明していきたいと思います。
熱中症で入院する期間は?
入院期間は1日~2日、場合によっては日帰りです。
熱中症には段階があり、軽度の場合は涼しい環境で水分・ミネラルをとり、体を冷やす応急処置で抑えることができます。中度以上の場合は病院を受診しましょう!
熱中症の3段階
- 軽度
- 中度
- 重度
めまいやたちくらみ、顔のほてり、筋肉痛、筋肉のけいれん、汗があまり出ない
頭痛、吐き気、嘔吐、下痢、倦怠感
おかしな言動、意識障害、過呼吸、ショック症状、熱失神、熱けいれん、こん睡
入院費用はどれくらいかかる?保険適用は?
実際に熱中症で入院された方がネットにアップしていたので例としてあげてみます。
【熱中症の治療費(1泊2日の入院の例)】
- 救命救急センターに2日間入院 → 53,000円
- 包括処置費 → 28,000円
- 初診料 → 4,000円
なんとたった1泊2日の入院で85,000円もかかっています!
「こんなに治療費がかかるなんてどうしよう?」
「そうだ保険に加入していたからそれで何とかしよう!」と思うかもしれません。
でも、ちょっと待ってください!その保険、熱中症は適応になっていますか?
・熱中症と保険適用
熱中症の多くは事故や災害としては認められないことがあります。
病気の一種として保険の分類が判断されるわけですね。
たとえば傷害保険には入院給付などの保障がありますが、熱中症は事故や災害による入院ではなく、病気の一種として判断されるため対象外となってしまうことがあります。
加入している保険によって熱中症に対する細かい給付金の対応は異なってきます。各保険会社のホームページなどで自身の保険内容を確認しておくこと安心ですね。
熱中症の治療は何をする?
熱中症の治療は、次のような症状の重さ別に適した対処療法で行います。
・熱失神・熱けいれん
体温が上昇し、血管拡張と脱水により血圧が低下して一時的に気を失なったり、大量の発汗で筋肉がうまく働かなくなり太ももや肩がけいれんを起こします。
意識を失い水分を取ることができない場合、ナトリウム含有液を点滴で補給し、悪化しなければ入院せずに済むことが多いです。
・熱疲労
体温が上昇し、脱力、疲労、めまい、嘔吐、頭痛、筋肉痛、頻脈などの症状があらわれ、体温が40℃は下回りますが高温となり、意識障害がない状態を指します。
さらに血液検査に異常値が出た場合は入院し、飲み薬、または点滴で水分・ミネラルを補給して治療します。
・熱射病
体温が40℃以上になり、興奮、異常行動、幻覚、けいれん、昏睡、麻酔などの神経症状が現れ、汗をかけなくなります。
また、細胞障害が発生し、脳や肝臓、腎臓など臓器に障害が生じて死亡に至るケースもあり危険のため、
入院し次のように治療します。
- 全身を水で濡らし扇風機で送風し、熱を冷ます
- 水分ナトリウムの点滴
- 胃の中にチューブを挿入し、冷水を流し体内を冷やす
さらに異常を示した場合は、人工呼吸器や血液透析など、その他の対症療法を行うそうです。
・冷却療法
冷却療法はクーリングやアイシング、クライオセラピーと呼ばれアイスノンや氷枕、氷嚢などを用いて、熱や炎症を取り除く方法です。
・輸液療法
輸液治療とは、静脈血管をとおして体内に直接薬液を注入することで、液体状の薬剤や栄養剤を継続的に注ぐ方法です。
血管内から体内に必要な水分、熱量、電解質、栄養素を摂取し、血液循環を保持する目的で行われます。
最後に
熱中症の入院費には驚きましたね。
ただ、入院で済めばよいですが、熱中症は死に至る病気になります。
症状が軽かったとしても、急激に悪化することもありますので注意が必要です。特に、高齢者・子供ですね。
体調管理はもちろん、エアコンをうまく使って暑い夏を乗り越えたいものです。
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