インフルエンザ予防接種で発熱!大人よりも注意な人とは?

インフルエンザ予防接種の受けた後、発熱する方がいます。

インフルエンザに感染したのではないかと心配される方がいますが、安心してください、インフルエンザの予防接種による発症ではありません。

インフルエンザ予防接種で発熱する原因?

日本のインフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」を使用していますので、ウイルスが生きている訳ではありません。
ですから予防接種によるインフルエンザの発症はありません。

「不活化ワクチン」とは、細菌やウイルスを殺して毒性をなくし、免疫をつけるのに必要な成分(細菌やウイルスの一部)だけを取り出して作ったワクチンですので、生ワクチンとは違い、軽く発症した状態にはなりません。

「生ワクチン」は、生きた細菌やウイルスの毒性を弱め病気に軽く罹った状態にして免疫獲得を図ります。
それと比べると、不活化ワクチンは免疫獲得が弱く、1回の接種では足りず効果の持続期間も短いので追加接種や、毎年接種が必要となって来ます。

その反面、生ワクチンと比べると副作用が出にくいという特徴もあります。

病院で感染する場合も。

接種する場所の殆どが病院ですので、インフルエンザの患者様が受診していた場合には、その方から感染する可能性はあります。

インフルエンザの予防接種の時期には、

「病気を持った人」「病気と気付いていない人」「不衛生な人」「風邪を引いている人」「ノロウイルスに感染している危険性のある人」等

がたくさん病院の待合室に居ます。

健康だったのに、病院に行って感染症をもらって帰って来てしまうという事はよくあります。病院で余計な感染症をもらって来ないように、自分の身をしっかりと守って下さい。

熱はどの位出る?どの位で治る?

不活化ワクチンは、毒性が無いと言うものの、体にとっては異物となりますから、正常な反応として発熱する場合があります。

基本高熱ではなく微熱程度です。副反応も通常は2~3日で消失します。

ただし、明らかに高熱で、いつもと様子が違う時には、重篤な副反応を起こしている危険性がありますから、すぐに病院受診をして下さい。

インフルエンザ予防接種で発熱した時の対処法

予防接種した後に、副反応として発熱する場合がありますが、熱の程度や全身の状態を見て副反応なのか?違う病気が隠れているのかを判断します。

熱が出ていて「少し体が熱いな」程度なのか「頭がクラクラして歩けない」位の高熱なのかにより、対応を変える必要があります。

前者の場合は、温かくして、寒気が出ない様にし、水分をいつもより多く取りましょう。体温を1℃下げるのに、大体200㏄~300㏄の水分が必要と言われています。発汗作用のある飲み物が良いかもしれません。

後者の場合には、それ以外の症状にもよりますが、このまま様子が見れない状態であれば、病院受診した方が良いです。

様子を見れない状態とは

息が荒く「はぁはぁ」していて、呼びかけても反応が鈍い。
顔面が真っ青で、冷や汗をかいている。
痙攣を起こしている(痙攣を起こしている時は救急車を呼んで下さい)
ぐったりしていて、動かない。

他の副作用はある?

副作用として一番多いのは、注射を打った部位の痛みや発赤・痒みです。

関節痛や軽い風邪症状が現れる事がありますが、大体は2~3日で症状は消失します。

稀に重い副反応の報告がありますが、インフルエンザワクチン接種との因果関係は必ずしも明らかではなく、元々持っている病気が影響している可能性もあります。

生後6ケ月~3歳未満にみられる副反応

注射部位の硬結(硬く赤くなること)
注射部位の痒みや腫れ
発熱する
下痢する
湿疹ができる
鼻水が出る 等

3歳~13歳未満にみられる副反応

注射部位の硬結(硬く赤くなること)
注射部位の痒みや腫れ
全身の倦怠感がある
発熱する
食欲減退や嘔吐
鼻水が出る 等、大人も同様の副反応が出る可能性があります。

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