匂いに敏感になるのは病気が原因!?吐き気もあるのはなぜ?

匂いに敏感になる時ってありますよね。

異常に敏感になるのは何かの症状なのでしょうか。

今回は、匂いに敏感になる病気や原因についてご説明します。

目次

匂いに敏感になる原因とは?

匂いに敏感になる原因はこの3つの可能性があります。

1.更年期障害
2.月経前症候群(PMS)
3.自律神経失調症

それぞれ見ていきましょう。

更年期障害

更年期障害で匂いに敏感になる原因

更年期障害は、閉経に向かう40代から50代女性に起こる女性ホルモンのバランス変化による症状です。

イライラ・体のほてり・不眠・めまい・嗅覚障害(匂いに敏感になる)などの症状があります。

香水・化粧品・洗剤・食べ物・体臭・口臭など、いろいろな匂いが不快に感じ、吐き気をもよおすこともあります。

症状

・イライラ
・体のほてり
・不眠
・めまい
・嗅覚障害(匂いに敏感になる)

何科?治療

婦人科を受診します。ホルモン補充療法で、いろいろな症状が改善することがあります。

自分での対処

・ストレスをためず、リラックスできる時間をつくる

・しんどい時は、無理しないで休む

・匂い対策には、マスク着用・消臭剤の利用など
(肌触りがよく、イラストもかわいい布マスクは、おすすめです。

・意識して、大豆製品・ヨーグルト(乳酸菌製品)などを食べる

女性ホルモン「エクシオール」

☆女性ホルモンに似た働きをする成分として、「エクオール」があります。

「エクオール」は、女性ホルモンの乱れによる様々な症状に効果があることが分かっています。

大豆に含まれる「イソフラボン」という成分が、腸内細菌によって「エクオール」という成分に作り変えられます。

自分の体内で「エクオール」を作れるように、大豆製品の摂取と乳酸菌製品など発酵食品や食物繊維の摂取などで腸内環境の改善をすることをおすすめします。

日本人女性の約半数は、「エクオール」を体内で生成できないと言われています。

自分で「エクオール」を作れない人のために、「エクオールサプリメント」が市販されていますが、婦人科病院の中にも、「エクオールサプリメント」 を取り扱っているところがあるようです。

受診した婦人科のお医者さんに相談してもいいかもしれませんね。

ビタミンB6・亜鉛・カルシウムなどのミネラルといっよに摂取することで、効果UPします。

更年期は、女性ホルモンのバランスと自律神経の働きとの関係により、「自律神経失調症」を発症を発症しやすい時期なので、「自律神経失調症」発症予防のためにも無理をせず、体調に合わせて、できることをできる範囲でしながら、生活しましょう。

月経前症候群(PMS)

月経前緊張症で匂いに敏感になる原因

生理前・生理中に妊娠初期に似た症状が起きることがあります。この状態を月経前緊張症と呼びます。

今まで気にならなかった匂いにも過敏になり、吐き気がすることもあります。

女性ホルモンのバランスが、生理前・生理中は、妊娠初期と似た状態になる為です。

そのほかの症状として、腰痛・腹部膨満感(おなかが張る感じ)・頭痛・めまいなどがあります。

症状

・嗅覚障害(匂いに過敏になる)
・吐き気
・頭痛
・めまい
・腹部膨満感、腹痛
・腰痛

何科?治療

婦人科を受診します。生理の時期や症状をメモしておいて、持参すると、診断・治療の参考になります。

女性ホルモンのバランスを整えることで症状がやわらぎます。

自分での対処

・ストレスを減らし、リラックスできる時間をつくる

・ぬるめのお風呂にゆっくりつかる

・体を冷やさない
(特に腰・お腹。冬場は、かわいい腹巻や丈長ショーツの使用もおすすめです。)

・大豆製品・発酵食品(ヨーグルト・納豆など)を積極的に摂る

月経前緊張症にも、「エクオール」が効果があります。ビタミンB6・亜鉛・カルシウムなども一緒に摂取すると効果がUPします。

匂いへの対処

・マスクを使用する
匂いが気にならない素材の物。綿・絹素材が肌触りもよく、おすすめ。
洗剤の匂いが気になる人は洗剤を使わず手洗いするなど、自分の症状に合わせて。かわいい柄の布マスクは、気持ちも癒されますよ。

月経前緊張症の注意点

症状がつらいときは、我慢せずに婦人科などを受信しましょう。その際、生理の時期や症状をメモしておいたものを持参して、お医者さんに相談しましょう。

自律神経失調症

自律神経失調症で匂いに敏感になる原因

自律神経失調症の主な原因は、ストレスと言われていますが、ホルモンバランや体質も関係している場合があります。

自律神経は全身の臓器や器官に作用するので、自律神経の働きが乱れると、全身にさまざまな症状が起きます。

個々の体質の弱い部分に症状が出るのが、特徴です。

安静時でも動悸がしたり、ひどい肩こりがしたり、胃腸が弱ってひどい便秘や下痢をしたり、さまざまです。

なかには、匂いに敏感になり、吐き気がする人もいるようです。

症状

・ひどい肩こり
・動悸(安静時でも)
・不眠
・頭痛
・ひどい便秘や下痢

何科?治療

心療内科などを受診したり、カウンセリングを受けたり、自律神経を鍛えるトレーニングを受けるなどの方法があります。

自分での対処

・規則正し生活を心がけて、質の良い睡眠をとる

・ストレスを減らし、リラックスできる時間をつくる

・自律神経を鍛えるトレーニングをする

⦅自分でできる自律神経トレーニング方法⦆

①仰向けになり、リラックスする

②両手首・両足首に力を入れて、天井に向けて思い切り反らす(その状態を1分間キープする)

③両手首・両足首・全身の力を一気に抜き、リラックスする

※これを、毎日1回~2回続けます。

自律神経失調症の注意点

できるだけ思い悩まず、おおらかな気持ちで過ごすように心がけましょう。

自律神経失調症になる方は、几帳面でがんばりやさんが多いようです。

時には、自分を甘やかして、おいし物も食べて、頑張りすぎないようにできるといいかもしれませんね。

体質的に、自律神経のバランスを崩しやすい方がおられるようですが、

無理をしない・ストレスに耐性をつける・規則正しい生活をして質の良い睡眠をとる・一人で頑張りすぎず人にも頼る、

などの心がけで発症を予防することはできます。

★自律神経の働きと女性ホルモンのバランスとは関係が強いため、30代に差し掛かった時や40代50代の女性は、

「自律神経失調症」を発症しやすい時期です。特に更年期障害の症状がある時期は、体調に合わせて無理をせず、自律神経失調症の発症を防ぎましょう。

ネット上で匂いに敏感になる人の声

〇妊娠超初期症状について質問です。

この前の生理が12/30〜1/4

性交したのが1/21 午前3:00

生理予定日は2/2(34日周期)です。

1/26今日朝起きてから腰痛や頭痛、眠気や、匂いに敏感にな りました。

特に眠気と匂いが異常です。

仕事中なのに眠気に襲われ常に眠たいです。でも毎日6,7時間は寝ています。

匂いには困りました。特に人の匂いがダメで何度も吐きそうになりました。

もしやと思いネットで調べてたら妊娠超初期症状とよく似ていました。

でも性交してから1週間もたってないのに症状が出るもんなんでしょうか。

早くて1週間後と聞くので、当てはまる私の症状は気のせいなんでしょうか?

もし妊娠超初期症状だとしたら、昨日から乳首の痒みや、唾液が無機質な味がするのですが、これらも症状の一部なんでしょうか?

●お返事

〇妊娠初期症状と似た「匂いに敏感な状態」とのこと。月経前症候群(PMS)でも、妊娠初期と同じような症状が起きます。

妊娠初期と生理前・生理中は女性ホルモンのバランスが似ているからです。

「匂いに敏感な状態」になられたのが、生理の始まる少し前のようなので、月経前症候群(PMS)の症状が出る時期でもあります。

自律神経のバランスが乱れた場合も匂いに敏感になることがあります。

妊娠初期の症状が出る時期は、前回の生理開始日から計算して、4~5週後が一般的(妊娠週数は、前回の生理開始日から計算します)ですが、個人差はあります。

今まで生理前・生理後に、症状が起きたことがないのでしたら、月経前症候群(PMS)・妊娠初期の症状のどちらも考えられると思います。

妊娠の可能性もあるとのことなので、次の生理予定日を1週間以上過ぎても生理がない場合は、産婦人科を受診することをおすすめします。その前に、市販の早期妊娠検査薬で尿検査をしてもいいと思います。

※早期妊娠検査薬を使う注意点

・正確に判定できる時期の目安:生理予定日の1週間後から (添付されている説明書に従って使用してください)

※生理開始日~終了日、症状と症状の始まった日付と経過をメモしておいて、産婦人科受診時に持参することをおすすめします。

私なら、生理開始日~終了日と症状の記録をメモしておき、生理予定日を1週間以上経過しても生理がない場合は、市販の早期妊娠検査薬で尿検査をします。

その結果、陽性なら産婦人科を受診します。

それより前でも、症状がつらい場合は、生理開始日~終了日と症状の記録メモを持参して産婦人科を受診して、お医者さんに相談します。

匂い対策には、布マスク着用・消臭剤・部屋の喚起などで対応します。

つらい症状が楽になるといいですね。妊娠なら、順調に経過することをお祈りします。

「最後に」

匂いに敏感になる原因は3つあることがよく分かりましたね。

匂いに敏感になる症状を治すためには

・ストレスを減らしてリラックスできる時間をつくる
・質の良い睡眠をとる
・自律神経を鍛える

・更年期障害・月経前症候群・妊娠の可能性がある場合は婦人科を、自律神経失調症の可能性がある場合

は心療内科を受診する

以上のことが大切です。

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