横になると咳が出る4つの原因!止まらないのは病気の可能性も!?

横になると咳が出るのはなぜでしょうか?

風邪などにかかっている場合は、病気が原因だとわかりやすいです。

しかし、病気の前触れの可能性もあります。

1週間以上続く場合は、近所の病院を受診してみることも必要かと思います。

今回は、横になると咳が出る原因を調べてみました。

目次

横になると咳が出る原因とは?

横になると咳が出る原因はこの4つの可能性があります。

1.咳喘息
2.アレルギー性気管支炎
3.副交感神経が優位になるため
4.ストレス

それぞれ見ていきましょう。

咳喘息

咳喘息で横になると咳が出る原因

咳喘息は、気管支喘息の一歩手前の状態の病気と考えられています。

喘息の発症の引き金は、
ハウスダスト・花粉・タバコの煙など気道を刺激する物質、風邪などの感染症、気温・気圧の変化などです。

これらの刺激によって気道に炎症反応が起こります。

激しい炎症反応はいったん治まっても、繰り返し刺激を受けることで、慢性的な気道の炎症が続き、組織がもろくなり、気道が狭くなってきます。

そうすると、少しの刺激でも強い炎症反応を起こすようになり、頻回に発作が起きるようになります。

咳喘息は、長期(目安は3週間以上)に空咳の症状が続き、気管支喘息のような喘鳴(ヒューヒュー・ゼーゼーというような呼吸音)や息苦しさは伴いません。

しかし、咳喘息の患者さんの約3割が将来気管支喘息になるとも言われています。

何らかのアレルギー性疾患を持っている人は、咳喘息や喘息を起こしやすい傾向があるようです。

昼間は症状が無いのに、夜になると激しい咳が続く場合も多いです。

理由は、夜になると副交感神経の働きが優位になるためです。

(詳細は、「副交感神経が優位になるため」の項を御参照ください。)

症状

・風邪を引いた後、咳症状がいつまでも残る(風邪薬や咳止めは効かない)

・長期(目安は3週間以上)に続く空咳

・気管支喘息のような喘鳴(ヒューヒュー・ゼーゼーというような呼吸音)や息苦しさは伴わない

何科?治療法は

呼吸器内科・内科などを受診します。

胸部X線検査では、異常が認められません。喘息治療で使用する気管支拡張剤などが効果を表します。

自分での対処

・禁煙(受動喫煙を含む)

・寒暖差の影響を防ぐ(室温調整・マスク着用など)

・風邪やインフルエンザなどの感染症にかからないように気を付ける

〇症状が落ち着いている時

・体力づくり(適度な運動・バランスの良い食事・質の良い睡眠)

咳喘息の注意点

咳喘息を放置しておくと、将来喘息になる可能性があります。

咳喘息が疑われる症状がある場合は、早めに病院受診して治療を受けましょう。

何らかのアレルギー性疾患を持っている人は、咳喘息を起こしやすい傾向があるようです。

また、咳喘息や喘息の持病がある人が、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかると重症化しやすいので、かからないように普段から、手洗いうがい、体力づくりなどで予防しましょう。

アレルギー性気管支炎

アレルギー性気管支炎で横になると咳が出る原因

アレルギー性気管支炎は、
ハウスダスト(ペットの毛・ダニの死骸や糞など)、ダニなどが原因で起こる気管支の炎症です。

炎症により気管支や気道全体が腫れると、息苦しくなり、乾いた咳から痰のからむ咳へと症状が続きます。

原因物質のハウスダウトは軽いので人が動いている日中は空中を舞い、人の動きが少なくなる夜に床に降りてきます。布団やベッドは床から

近いので、寝ている時はハウスダストの影響を受けやすく、アレルギー性気管支炎の症状が出やすくなくなります。

症状

・咳(乾いた咳→痰のからむ湿った咳)
・息苦しさ
・発熱(無い場合もある)

何科?治療法は

呼吸器内科などを受診し、必要に応じてアレルギー科などを紹介してもらうのがよいと思います。

抗アレルギー薬や気管支拡張剤などを使用します。

自分での対処

・禁煙(できる範囲で受動喫煙も避ける)

・手洗い、うがいをする

・激しい温度変化を避ける

・ハウスダスト・ダニの少ない環境づくりを心がける

アレルギー性気管支炎の注意点

風邪症状と似ているため、自己判断で放置することがあるようです。症状が数週間続くときは、アレルギー性気管支炎を疑って、病院受診するようにおすすめします。

咳や痰を市販の薬で止めることで、気管支に詰まった痰に細菌が感染して感染症になることがあります。

市販薬などで症状だけを止めようとせず、きちんと診断を受けることが大切です。

副交感神経が優位になるため

副交感神経が優位になるために横になると咳が出る原因

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。

日中の活動時は、交感神経が活発に働き、夜間休息時やリラックスしている時は、副交感神経が活発に働きます。

副交感神経は、疲れた体を休めるために筋肉を緩める働きがあります。

筋肉がゆるむことで気道が狭くなるため、日中より夜間の方が、少しの刺激でも咳が出やすくなります。

★咳喘息・喘息・アレルギー性気管支炎などの持病がある人は、夜になって副交感神経が優位に働くと、咳・息苦しさなどの症状が昼間より強くなる傾向があります。

主治医の指示のもとに、症状に応じた対応ができるよう指示をもらっておきましょう。(発作時に使用する吸入薬の処方などをしてもらえることもあります。)

ストレス

ストレスで横になると咳が出る原因

ストレスを強く感じている時は、交感神経が活発に働いていますが、体の防御反応として交感神経の暴走を止めようと副交感神経の働きが活発になることがあります。

副交感神経が過剰に働くと、気道が狭くなり、咳が止まらなくなったり、息苦しくなったりします。
(上記「副交感神経が優位になるため」の項を御参照ください)

★まずは、咳喘息・喘息・アレルギー性気管支炎など他の病気との鑑別診断が必要なので、咳症状・息苦しさなどの症状が続いている場合は、呼吸器内科などを受診しましょう。

ストレスが原因になっている咳症状であれば、ストレスを減らし、リラックスできる生活を心がけ、自律神経のバランスを整えましょう。

ネット上で横になると咳が出る人の声

〇横になると咳が出て喉が痛くなり咳が出る。

この繰り返しで寝れません。

先日から風邪をひいてしまい、鼻風邪で、起きてる時は、たまに喉の痛みと咳が出る程度で、あまり酷くありません。

だいぶ鼻風邪の症状も含めて良くなってきました。

にも関わらず、寝ようと思い横になると喉の痛みと咳が止まりません。

痛み止めも飲んでいますが、どうしたら良いですか?

●お返事

〇寝られないのは、おつらいですよね。風邪を引かれたのがいつ頃なのかわからないのですが、まだ間が無いのでしたら、風邪が治りきっていないのかもしれません。

咳が続いている期間がどのくらいなのか、どんな咳なのか、アレルギー性疾患がおありなのかなどもわからないので、はっきりしたことは言えませんが、文面から拝見した症状からは、咳喘息やアレルギー性気管支炎の症状に似ているなと思いました。

問診・聴診・その他必要な検査を受けないと、きちんとした診断・治療を受けられないので、風邪に関しても治療を受けられておらず、1週間以上症状が続いておられるのなら、一度病院受診してみられてはいかがでしょうか?

私なら、呼吸器内科などを受診し、問診・聴診その他必要に応じてX線検査・血液検査など受け、診断してもらいます。

診断結果に応じた必要な治療を受けて早く治します。

何事も早期発見・早期治療をすると、症状が軽くて楽ですよ。

早く良くなり、夜もぐっすり眠れるようになるといいですね。

「最後に」

横になると咳が出る原因は2つあることがよく分かりましたね。

横になると咳が出る症状を治すためには

・病院を受診して、検査・治療を受ける。
・タバコの煙を避ける(受動喫煙を含む)
・ハウスダスト・ダニの少ない環境づくりを心がける
・マスクなどで喉の乾燥を防ぎ、花粉やホコリから防御する

以上のことが大切です。

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