下を向くとめまいがする5つの原因とは?吐き気があるのは病気!?

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下を向くとめまいがしていたのは、私の母親です。

ちょうど更年期と重なってたみたいで、その場でうずくまっていたこと今でも覚えています。

病院では、原因は更年期のせいではないかと特定までは至りませんでした。

重病ではなくてよかったのですが、軽視はできませんよね。

ここでは、下を向くとめまいがする原因について紹介します。

目次

下を向くとめまいがする原因とは?

下を向くとめまいがする原因はこの5つの可能性があります。

  1. 良性発作性頭位めまい症
  2. 貧血・低血圧
  3. メニエール病
  4. 前庭神経炎
  5. 脳梗塞

それぞれ見ていきましょう。

良性発作性頭位めまい症

概要

起き上がった時や、横になった時、上や下を向いた時など、頭を動かした時に起こるめまいです。

数秒から数分の短時間の激しいめまいが起こります。めまいの病気の中の多くはこの良性発作性頭位めまい症です。

良性発作性頭位めまい症で下を向くとめまいがする原因

内耳にある耳石が剥がれて三半規管に入り込み、下を向いたり、起き上がった時など頭を動かした時に刺激になりめまいが起こるとされています。

耳の病気やけが、入院などで長期間安静にしていた場合なども耳石が剥がれる原因になることがあります。

症状

・吐き気
・立ちくらみ

何科?治療法は

耳鼻科や神経内科を受診します。

めまいが治まってから病院に行くと原因がわからなくなりますので、めまいの症状があるうちに受診するといいでしょう。

自分での対処

良性発作性頭位めまい症の症状は早いうちに自然と治まるので心配ありません。

また症状が軽くなった時に、めまいが強く起こる位置に頭を動かすようにすると改善することがあります。

良性発作性頭位めまい症の注意点

自然と症状が治まるのであまり心配はありませんが、症状が続く場合やめまい以外の症状がある場合は他の病気の可能性がありますので、気になる症状があるときには受診して治療を受けてください。

貧血・低血圧

概要

貧血は、全身に酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの量が減って血液が薄くなっている状態をいいます。

低血圧は、血液を全身に押し出す心臓のポンプの力が弱くなり、血管を流れる血液の圧力が低くなってしまっている状態です。

貧血・低血圧で下を向くとめまいがする原因

貧血になるとヘモグロビンが減り体の中の酸素が不足します。酸素不足を補おうと肺や心臓が余分に働くことにより、疲れやすくなったりめまいがするといった症状が出ます。

低血圧になると、急に立ち上がったり座ったりしたことにより血圧が下がり、立ちくらみやめまいが起こります。

症状

・倦怠感や疲労感
・肩こり
・頭痛
・動悸

何科?治療法は

貧血も低血圧も内科を受診します。

貧血は採血をして原因を調べます。低血圧の多くは、原因がはっきりせず、一過性のものなので特に治療は必要無いことが多いです。

自分での対処

・食事をバランス良く摂る
・水分を取る
・ストレスをためない
・適度な運動をする

貧血・低血圧の注意点

貧血や低血圧も様々な不快な症状が出てきます。

ただの貧血だからといって油断せずに、症状が強く出ている、長引いているときには医療機関に相談してください。

メニエール病

概要

めまい、耳鳴り、難聴、耳閉感の4つの症状が同時に起き、数日から数ヶ月の間で繰り返し起こる病気です。めまいは激しい回転性のもので突然起こります。嘔吐や吐き気と伴うこともあります。

30代から40代の女性に多いといわれています。よく耳にする病気ですが、あまり多くない病気です。

メニエール病で下を向くとめまいがする原因

原因はよくわかっていませんが、耳の中にある三半規管の中のリンパ液が増え過ぎてしまうため、体のバランスを取れなくなってしまい起こるといわれています。ストレスが関係するともいわれています。

症状

・耳鳴り
・難聴
・耳閉感
・吐き気や嘔吐
・動悸

何科?治療法は

メニエール病は発見が難しいといわれています。めまい外来や専門医がいる病院があれば一番いいですが、なければ耳鼻科を受診して相談をしてください。

自分での対処

・食物繊維やビタミンなどの栄養のある食事を摂る
・規則正しい生活をする
・ストレスをためない

メニエール病の注意点

発作が起きると激しいめまいで立っていられなくなることもあります。

倒れて怪我などしないように発作が起きたらじっと動かず安静にしましょう。安静にしているとだんだん症状が落ち着いてきます。

また症状が長く続くことがありますので、階段の上り下りなど日常生活に十分注意してください。

前庭神経炎

回転性の激しいめまいが数時間から数日続きます。吐き気や嘔吐を伴うことがありますが、メニエール病のような難聴や耳鳴りは伴いません。

原因ははっきりわかっていませんが、ウィルスなどの病原体に感染することにより、耳の中にある神経の一つの前庭神経に炎症が起き、症状が起こるといわれています。

脳梗塞

頭の血管が詰まったり狭くなったりすることにより、脳に十分な酸素が行き渡らなくなり、脳が壊死してしまう病気です。重い後遺症が残ったり、死亡することもある大変怖い病気です。

加齢など様々な要因で血管が硬く狭くなってしまい、そこに血のかたまり、いわゆる血栓が詰まって脳梗塞が起こります。

また他の場所でできた血栓が血液の流れにのって脳まで到達し血管が詰まって起こる場合もあります。

インターネット上で下を向くとめまいがすることで悩んでいる人の声

下を向くとめまいがすることで悩んでいるのはあなただけではない!
インターネット上でこのような悩みを見つけました。

今朝からめまいがします。

・上を向く、前かがみになったとき
・仰向けに寝ていて、横に寝返りを打ったとき

などに視界がグラグラします。そのせいで吐き気も少しあります。

かかりつけの耳鼻科にいったところ「季節の変わり目であり、ストレスもあるようなのでそのせいだろう」と言われ、めまいの薬をもらいました。

家族からは「貧血かもしれないよ」とも言われています。ちなみに他に下記のような症状があります。

めまいが続くようならほかの病院に行こうかと思っていますが、診療科はどこに行くべきでしょうか??

●お返事

今朝からめまいの症状があるとのこと、私もめまいの経験があるのでわかりますが、とても辛いですよね。

頭を動かしたときにめまいがするとのことなので、良性発作性頭位めまい症かなと思いました。

耳鼻科にも行かれたとのことですので、安静にしてゆっくり休めば良くなるのではないかと思います。

私なら、しばらく安静にして体を休めます。それでも良くならない場合は別の耳鼻科で検査をしてもらいます。

お医者さんが仰っているようにストレスも良くないので、ゆっくりと休養を取ったり、何か好きなことをしてストレス解消をするのもいいかもしれませんね。早く症状がおさまると良いですね。

書籍紹介

■薬も手術もいらない めまい・メニエール病治療
角川SSC新書 (角川SSC新書)
内容(「BOOK」データベースより)
治療法の確立していないめまい・メニエール病。効果のない投薬や、聾になる可能性の高い危険な手術がいまだに行われています。筆者は、めまい・メニエール病は一種の生活習慣病であると結論付け、投薬はせず、よく患者と話し合い、積極的に有酸素運動を採り入れた治療法を行ったところ、次々と患者さんが治っていく実績を得ました。本書は、めまいが起こる体の仕組みを紹介しながら、有酸素運動を中心とした治療法を確立するに至った経緯を、さまざまな患者さんのケースをもとに紹介した、日本の耳鼻咽喉科医療の現状に対する問題提起の書です。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/正紘
1944年神奈川県生まれ。1969年慶應義塾大学医学部卒業。卒業後、同大学医学部耳鼻咽喉科入局。1975年ベイラー医科大学(アメリカ・ヒューストン)留学。1977年東京女子医科大学講師、1979年同大助教授、1988年慶應義塾大学医学部講師、1991年同大助教授、1993年山口大学医学部教授、1999年東海大学医学部教授を経て、2006年めまいメニエール病センター開設。日本めまい平衡医学会理事長(平成13~16年度)、日本めまい平衡医学会会長(平成15年度)、厚労省難治性疾患克服研究事業・前庭機能異常調査研究班主任(平成14~16年度)などを歴任し、現在、日本めまい平衡医学会参与・監事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


めまいは自分で治せる (8000人の患者を治した「奇跡のメソッド」)
著者について
新井/基洋
1964年埼玉県生まれ。89年北里大学医学部卒業後、国立相模原病院、北里大学耳鼻咽喉科を経て、現在、横浜市立みなと赤十字病院耳鼻咽喉科部長。日本めまい平衡医学会専門会員、評議員。95年に「健常OKAN(視運動性後眼振=めまい)」の研究で医学博士号取得。
96年、米国ニューヨークマウントサイナイ病院において、めまいの研究を行う。
北里方式をもとにオリジナルのメソッドを加えた「めまいのリハビリ」を患者に指導し、高い成果を上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

▶︎単行本(ソフトカバー)


最後に

下を向くとめまいがする原因は5つあることがよく分かりましたね。

下を向くとめまいがする症状を治すには

・バランスの良い食事を摂り、規則正しい生活をする
・ストレスをためない
・適度な運動をする

以上のことが大切です。

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