鼻の横が痛い!押すと骨まで響く原因は何?

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鼻の横を押すと痛くてたまらない。こんな経験はありませんか?

私は右側の鼻が詰まりやすく、痛くなります。鼻水が詰まると、鼻をかみすぎるとさらに痛くなるのが辛い所です。

ここでは、鼻の横が痛い原因、症状、治療法、対処法、注意点についてご説明していきます。

目次

鼻の横が痛い原因は?

鼻の横が痛い原因はこの「3つ」の可能性があります。

  1. 上顎洞炎(蓄膿) (じょうがくどうえん)(ちくのう)
  2. 歯性上顎洞炎 (はせいじょうがくどうえん)
  3. 三叉神経痛 (さんさしんけいつう)

それぞれ見ていきましょう。

上顎洞炎(蓄膿)  じょうがくどうえん(ちくのう)

概要

上顎洞炎とは「副鼻腔炎」の中のひとつです。鼻の横奥の辺りにある「上顎洞」という骨の中の空洞に、炎症が起こっています。
「蓄膿」「蓄膿症」という病名でよばれます。

上顎洞炎(蓄膿)で鼻の横が痛い原因

上顎洞は鼻の穴と繋がっているので、風邪などで鼻の粘膜に炎症が起きると、それが上顎洞にまで影響して上顎洞炎になってしまうことがあります。

症状

・鼻づまり
・頭痛
・歯の痛み
・目の奥のほうの痛み
・鼻からウミが出る

何科?治療法は

耳鼻咽喉科を受診しましょう。

治療法は、鼻粘膜の炎症が原因の上顎洞炎(蓄膿)の場合には、薬を使って治療を行います。

自分での対処

自然治癒はしないので、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

上顎洞炎(蓄膿)の注意点

重度の上顎洞炎(蓄膿)の場合には、外科的な手術が必要となる場合があります。
この手術は上顎洞と鼻の穴の間に洗浄用の大きな穴を開ける手術になり、2週間前後の入院期間が必要になります。

歯性上顎洞炎(はせいじょうがくどうえん)

概要

虫歯、歯槽膿漏の炎症が上顎洞に入り込み、上顎洞炎を起こすことがあります。これを歯性上顎洞炎といいます。元来、上顎洞は歯の傍にあるので、虫歯や歯槽膿漏を治療せずに放置していると、歯性上顎洞炎になってしまうことがあります。

歯性上顎洞炎で鼻の横が痛い原因

虫歯、歯槽膿漏を長い間治療せずに放置していると、細菌が上顎洞に入り炎症を起こしてしまいます。

黄色ブドウ球菌が最も多く、連鎖球菌や大腸菌の感染などでも起こります。

歯では第一大臼歯(きゅうし)、次いで第二小臼歯、第二大臼歯の順に原因になりやすいです。したがって、これらの歯が虫歯の時には早急に歯科での治療が必要です。

症状

急性の場合と慢性の場合があります。急性の場合には、歯の痛みに続いて、突然悪臭の強い膿性の鼻汁(びじゅう)や頬部痛(きょうぶつう)が出てきます。慢性の場合には、歯の痛みは少なく通常片側に起こります。

何科?治療法は

歯科を受診しましょう。

・歯性上顎洞炎の検査

治療法はまず歯性上顎洞炎かどうか検査を行います。

上の歯、とくに第一大臼歯、第二小臼歯、第二大臼歯にむし歯があり、その歯を軽く叩くと痛みや違和感があります。また鼻のなかには膿性の鼻汁が詰まっています。

さらに単純X線検査で上顎洞に陰影があれば、歯性上顎洞炎に間違いないでしょう。最終的な確定には、オルソパントモや口内法でX線検査を行う必要があります。

・具体的な治療法

耳鼻咽喉科で上顎洞炎の治療と歯科で虫歯の治療をいっしょに行う必要があります。

上顎洞炎に対しては、鼻の入り口近くから針を刺して上顎洞を洗浄し、上顎洞のなかのうみを洗い流し、抗菌薬を投与します。同時に歯科で虫歯の治療を行います。

抜歯後に虫歯の部位に穴があき、口の中と上顎洞がつながってしまうことがあり、手術で閉鎖しなければならない場合があります。

これらの治療によっても改善しない場合は、内視鏡手術で上顎洞と鼻腔がつないでいる自然の穴を大きく広げ、中の膿を除く手術を行います。

自分での対処

自然治癒はしないので、歯科と耳鼻咽喉科を受診しましょう。

歯性上顎洞炎の注意点

上の歯が虫歯で、そちら側の鼻から膿が出てきたら歯性上顎洞炎の可能性があります。

歯科医での歯の治療と、耳鼻咽喉科で上顎洞炎の治療が必要です。

上の歯、とくに第一大臼歯、第二小臼歯、第二大臼歯に虫歯がある場合は要注意です。歯性上顎洞炎にならないように歯科を受診して虫歯を早く治療してください。

三叉神経痛(さんさしんけいつう)

概要

三叉神経痛とは顔に痛みのでる病気です。顔の感覚(痛い、触った、冷たい、熱いなど)を脳に伝える神経を三叉神経といいます。
この三叉神経に痛みが起こり、顔が痛く感じてしまうのが三叉神経痛です。

三叉神経痛で鼻の横が痛い原因

顔面を触ると痛みを誘発されるポイントがあり、鼻の横などを触ると、顔面にぴっと痛みが走る、という場合は三叉神経痛の可能性が非常に高いです。 季節によって痛みが変動するのが特徴で、11月や2月に痛みがひどくなるケースが多いです。

症状

三叉神経痛の顔の痛みにはかなり特徴があります。痛みは非常に強いですが、突発的な痛みです。一瞬の走るような痛みで、数秒のものがほとんどで、長く続いてもせいぜい数十秒位です。

三叉神経には三つの枝があって最初の枝がおでこ、2番目の枝が頬、3番目の枝が下あごにで、この枝の範囲に痛みが起こることが特徴です。

1本の枝にだけ痛みが出る場合と、2本以上に出る場合があります。

たとえば、
1番目と2番目(おでこと頬)、あるいは2番目と3番目(頬と下あご)というように痛みが起こります。しかし1番目と3番目というようにスキップして痛むことはありません。

何科?治療法は

脳神経外科を受診しましょう。

三叉神経痛の診断には、痛みの症状や病気の経過の詳しい聞き取りがもっとも大切です。
内服薬(カルバマゼピン)を試しに飲んで、症状が楽になる場合は、三叉神経痛の可能性があります。またMRIの撮影も必要です。

自分での対処

自然治癒はしないので、脳神経外科を受診しましょう。

三叉神経痛の注意点

三叉神経痛の数%は、脳腫瘍が原因で起こっていることがあり、脳の検査が必要です。検査により神経が血管で圧迫されている様子が直接確認できる場合もあります。

ネット上で鼻の横が痛い人の声

鼻の横が痛い!で悩んでいるのはあなただけではない!
インターネット上でこのような悩みを見つけました。

深刻な相談です。この1ヶ月鼻の奥から右の鼻の横に沿って違和感があります。痛いというより圧迫感とかぐーっと引っ張られてる感じです。鼻の下を伸ばすと引っ張られてる感じ。鼻の横をなぞるとズーンとする感じです。

耳鼻科でレントゲン撮っても副鼻腔炎はなく、脳神経外科でMRIとっても異常なし。

1ヶ月前に歯の神経を抜きました。ずっと違和感があって神経がおかしくなってるのかと心配です。突発的ではなく常時違和感があります。これ以上何科を受診していいかも分かりません。アドバイス頂ければと思います。よろしくお願いします。

追記 見た目顔面の麻痺はありません。

1か月間も鼻の奥から右の鼻の横に沿って常時違和感があるんですね。しかも病院を受診しても異常は見当たらなかったのですね。

ひとつ気になるのが「1ヶ月前に歯の神経を抜きました。」ということです。ということは、現在虫歯の治療中なんですよね。

もし私なら一度歯科を受診して、レントゲンを撮ってもらい、歯性上顎洞炎の異常が無いかどうか診てもらいます。

一日も早く鼻の違和感が無くなると良いですね。

最後に

鼻の横が痛い原因は、3つあることがよく分かりましたね。

鼻の横の痛みの原因を知り、治療するには

・耳鼻咽喉科を受診する。
・歯科を受診する。
・脳神経外科を受診する。

以上のことが大切です。

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