急性胃腸炎の症状が軽いけど、違う種類の食中毒かも!?

急性胃腸炎とは、細菌性・ウイルス性・寄生虫の感染の他に化学物質やストレスが原因となって、吐き気や嘔吐、下痢・腹痛を起こします。

ウイルス性胃腸炎は冬場に多く発症し、細菌性は夏場に起きる食中毒と言われるものです。

今回は、急性胃腸炎の症状が軽いけど、違う種類の食中毒かも!?について紹介します。

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急性胃腸炎の症状とは?種類別

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ウイルス性胃腸炎


基本的には経口感染で、冬場に多く発症し、特効薬が無いため対症療法となります。

①ノロウイルス腸炎


特徴:汚染された飲料水、食べ物(生ガキやホタテの2枚貝)や調理をする人の手から感染し集団感染となる事が多く、11月~3月に流行します。

潜伏期間は24~48時間です。

ヒトの腸管で爆発的にウイルスが増殖し、吐物や糞便よりウイルスが排出されます。


症状

下痢・嘔吐・発熱などの胃腸症状をきたしますが、たいていは軽症で3~4日の経過で回復します。

免疫力の低い、高齢者や乳児が感染した場合には、吐物で窒息したり、頻回の下痢で脱水を起こし、重症化する場合がありますので、油断できない胃腸炎の一つです。

治療

現在抗ウイルス剤はありませんので、対症療法となります。ノロウイルスの形はたくさんあるため、ワクチン製造までには至っていません。

②ロタウイルス腸炎


特徴:生後6ケ月~2歳未満の子供がかかる代表的な胃腸炎ですが、最近では高齢者の発症も時々見受けれます。

潜伏期間は24~48時間程度です。


一度かかると、終生免疫がつくと言われてますが、免疫力が低下している場合にはまた感染する事もあります。
約1週間程度続く白色下痢便が特徴的です。


症状

白色下痢便・嘔吐・軽い発熱を来します。咳が出る場合もあります。


治療

対症療法となります。ロタウイルスにはワクチンもあります。

③アデノウイルス腸炎


特徴:3歳未満の乳幼児にみられ、通年性で感染が認められますが、潜伏期間は7日間程度で、比較的軽症で経過します。


症状

アデノウイルスは胃腸炎の他、結膜炎・上気道炎・肺炎・虫垂炎・腸重積・出血性膀胱炎などの原因となります。


治療

対症療法となります。


細菌性胃腸炎


食品に付着・増殖した細菌により感染するもので、ヒトからヒトへの感染は、ウイルス性胃腸炎よりも少ないのですが、症状は重く抗生剤の投与が行われます。

特に有名な食中毒は以下の通りです。

①サルモレラ腸炎


特徴:夏場の発生が多く、卵・食肉またはその加工品を汚染して食中毒を起こします。

潜伏期間は12~48時間程度です。

症状:発熱・下痢・嘔吐で血便を認める事もあります。症状は1週間程度続く場合もあります。

治療:アンピシリン・ホスホマイシン・ニューキノロン剤が有効です。


②腸炎ビブリオ


特徴:水揚げされた魚介類が死ぬとその肉中に侵入し、夏場の魚肉中で急速に増殖します。刺身・寿司などで魚介類を食べて食中毒が発生します。

潜伏期間は数時間後です。

症状:強烈な腹痛と下痢・吐き気と嘔吐を伴います。通常は2~3日で回復します。

治療:症状に合わせた対症療法で、自然治癒を待ちます。

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③カンピロバクター腸炎


特徴:牛・豚・鶏などの腸管にいる菌で、菌に汚染された肉もしくは肉を調理したまな板から感染します。潜伏期間は1~7日間とやや長いのが特徴です。

症状:腹痛・吐き気・嘔吐・下痢の他、38℃以上の熱が3日間程度続きます。回復までに3~5日程度かかります。

治療:マクロライド系抗生剤を使用します。

④病原性大腸菌による腸炎


特徴:大腸菌はヒトの腸管内に存在しますが、その中で「腸管出血性大腸菌」による食中毒に感染した場合が、他の大腸菌と違い「ベロ毒素」を産生し、これが要注意です。

症状

泥状・水様の下痢便で1~2日後に激しく鮮血便がみられ出血性大腸炎を起こします。下痢が始まって8日目頃に溶血性尿毒素症候群や脳症を発症する事があります。

治療

症状が軽症でベロ毒素が出ていなければ、自然治癒を待ちますが、「溶血性尿毒症症候群」や「脳症」を発症した場合には、腎不全・脳浮腫・出血傾向に対する治療と毒素を体から取り除く治療を行わないと生命の危機にさらされます。

⑤エルシニア腸炎


特徴:豚・牛・羊・馬・犬・猫などの糞便に汚染された食物や水を摂取する事で感染します。

潜伏期間は平均5日間程度で、感染性は弱くヒトからヒトへの感染は稀です。

症状:下痢・腹痛・発熱・嘔吐が1~2週間続く事が少なくありません。

治療:自然治癒を待ちますが、重症化している場合には抗生剤投与が行われます。

⑥ブドウ球菌食中毒


特徴:黄色ブドウ球菌に汚染された食品から食中毒になります。黄色ブドウ球菌とは調理者の手指の傷口の化膿巣である事が最も多いです。
潜伏期間は2~3時間程度です。

症状:突然の悪心、嘔吐・腹痛です。下痢・発熱は殆ど認められません。24時間以内に軽快します。

治療:自然治癒を待ちます。

⑦ボツリヌス菌食中毒


特徴:致死率の高い食中毒として有名な食中毒です。

潜伏期間は12~36時間程度です。食品を十分に加熱する事で食中毒は起きません。

症状:ボツリヌス菌の生産する毒素が消化管から吸収され、神経に作用し四肢麻痺・呼吸筋麻痺を起こし、重症例では死亡します。

治療:迅速な判断を行い、抗毒素を投与し中和をします。その後は症状に対する対症療法と全身管理を行います。


急性胃腸炎は、基本「手洗い」と「食品の加熱を十分に行う」事でかなりの確率で感染を予防する事が出来ます。普段から整理整頓・清潔を心がけましょう。


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